第11回JCHO地域医療総合医学会の開催にあたって
『第11回 JCHO地域医療総合医学会』を 2026年10月9日(金)・10日(土)の二日間にわたり、大阪国際会議場(大阪市北区中之島)にて開催させて頂きます。
今回の本学会のメインテーマは『あしたのしせい+』としております。
私達地域医療機能推進機構(JCHO)の医療者は、日々の医療において温かい(あ)こころで、真摯(し)に患者さんと家族に向き合い、対話(た)を通じより最適な医療を探り、患者・家族と地域を支え(し)、医療のプロフェッショナルとして互いに成長(せい)して参りたいと常日頃より考えております。そして、より良い明日の地域医療を創るためには、医療者が患者・家族や地域との対話と医療提供を通して、新たな「小さな一歩」+(プラス)を力強く踏み出していかなければなりません。これこそが本学会のメインテーマ『あしたのしせい+』です。そしてこの想いは、私達の信条(our CREDO)でもあります。
医療は医療機関や医療者だけでは完結しません。医療や健康増進には、患者・家族や地域・地域住民の皆様の理解と積極的な参加が求められます。さらに、持続可能で、それぞれの患者さんに適正な医療を提供し健康な社会を実現するには、公的機関や医療関連企業・各種団体の皆様のご理解と共働は欠かせません。これら地域医療や健康な暮らしを共に支える、すべての皆様が相互の対話と理解を通じてはじめて、より良い明日の地域医療や健康社会が創られると考えています。だからこそJCHOは、「地域の住民、行政、関係機関と連携し、地域医療の改革を進め、安心して暮らせる地域づくりに貢献する」という理念を掲げています。地域の一員として住民等と共に、信頼される医療と健康づくりの橋渡しの役割を果たしていくべきだと考えます。
本学会は、JCHOに勤務する医師、看護師、薬剤師等多職種が一堂に会し互いの成果を発表し、共に考え、意見交換を行う場です。医療やケアを必要とする人の想いを知り、支え、地域や社会との縁を大切にしながら、個々の患者にとってより最適な医療を共に創り上げていく、そんな共創の場となることを期待しております。そのためにも、患者・家族や地域の住民の皆様、医療系大学や専門学校の学生皆様にも本学会の一部を開放し、相互理解を深め、より良い明日の医療を考える場にしたいと思います。今日学んだ知識とスキルを明日からの医療に、そして、新しくつむいだ縁やネットワークを今日から活かせる機会となることを願っております。
食い道楽の街「大阪(なにわ)」には美味しい料理とお酒があります。西には「USJ」、東に「大阪城」、北に「グラングリーン大阪」、ミナミには「道頓堀と通天閣」、本学会の会場である大阪国際会議場が位置する中之島周辺には「中之島美術館や国立国際美術館」、「市立科学館」、さらには、日本の近代医学の発祥の地「適塾」等様々な名所があります。
本学会にご参加頂き、互いに学び、楽しみ、親しみ、交流して頂きたく、関係者一同お待ちしております。

第11回JCHO地域医療総合医学会
会長 西 田 俊 朗
(JCHO大阪病院 院長)